先週、突然、娘からSOSがあり、
以前の住まいに行ってきました。
( 夫が仕事中の時間帯に )
バイトも、これからしたい仕事も模索中の娘は、
時間を持て余している事もあり、
近頃、ちょくちょく実家に帰って、
片付けをしている事は聞いていました。
こんまりさんの本を読んでからは、
“ やはり、今、自分が向き合うものはコレだっ!”
と確信したらしく、さらに拍車がかかったようです。
(TVドラマの放映もありましたね)
マンションに着くなり、涙ながらに、
大好きなお洋服とのお別れ話を聞かされました。
実際、目の前に見えるものは、
何も残っていない引き出し、
洋服掛けにあるのは、トップス数点のみ。
そして、ハンガーの山。
“ ときめき ” を意識して、お洋服たちと会話したら、、、
ほとんど何もなくなってしまったのだそうです。
「 はぁ〜〜〜っ ? ? ? 」
そして、涙をぽろぽろ流しながら、
「このワンピースもね、
ホントに大好きだったけど、、、
これからの自分なのかどうかって聞いたら、
やっぱり違うと思って、、、
今日、最後のお別れする為に着たの。。。」
片付けが苦手で、置いたらそのまま、
「アレがない」「コレがない」は日常茶飯事、
その上、お洋服が大好きな娘にとって、
洋服を捨てる事は、相当な決心が必要だった事でしょう。
こんなストイックな向き合い方をした娘は、
涙ながらに、こう言うのでした。
「ときめくモノも、全然ときめかないモノも、
すごく静かなの。
…でも、その中間は、すごくおしゃべりで、、、
このワンピースもね、
可愛いよって言ってもらってたこと、
いつも大事な日に着てたこと、
落ち込んでる日に元気をくれたこと、
そんな事をいろいろ思いして、、、涙
でもね、、、
残す方にこれを入れるとね、
モノたちが、ザワつくの、にごるの。
だから、やっぱり、
これからの自分には必要ないんだと思う」
そして、こう続けるのでした。
「今まで、洋服を選ぶのに、
自分じゃない 誰かになろうとしてたって
………それが … わかったの」
なるほど、そうか〜っ、と思いました。
“ 過去 ” だけでなく、“ 現在 ” にも NGを出して、
“ 未来 ” だけにフォーカスしたんでしょう。
自分というものを知りたくて、
これからの自分を探したくて、
そこまで追い込んじゃったのね。
もう十分だと思いました。
あっぱれ、すごい成果です !
「 あなたが決めることだから、
こうした方がイイとは言わないいけど、
おかぁは、自分のこと、
今でも十分がんばってると思えるから、
自分をムリさせないよ。
“ 途中 ” っていうものも あるし、
“ 今 の 自分の感覚 ” でいいと思ってる 」
… そう伝えました。
私も泣いてました。( よく泣く親子 )
結局、娘は、袋づめした洋服たちと、
一部、復縁する事に決めたらしく、
家を出る頃には、笑顔を取り戻していました。
モノでも、何でも同じなんだと思う。
何かに向き合う “ しんどさ ” って、
たぶん、新しい自分に出会うための『 扉 』の重さ。
その扉が重ければ重いほど、
歩みを進めた時に見える世界は
違って来るんじゃないのかな。
さて、娘の話を聞きながら、
実は、現実的にちょっと不安になっていた事が、、、
それは、
買ったばかりの業務用ハンガーラック。
探しに探した “ スグレもの ” でしたが、
もしかして、必要なかったのかしら、と。
こんな風に、コートやワンピースなど長い洋服も掛けられる
二段式の頑丈なハンガーラックなんです。
(オプションパーツを入れて、渋谷ロフトで8,600円)
お部屋に、W80cmくらいの簡易クローゼットはあるのですが、
秋冬物を持って来る為にと、用意したのです。
これでも足りないかなと心配していましたが、
むしろ、これがギチギチになるようなら、レッドカードだわ!
ときめくモノ達との生活を、楽しもうと思います。
それにしても、、、
子どもを信じて家から出したことで
得たギフトは、想像以上です。
今、バイト収入もなく、
経済的に困窮しているようですが、
それもいい経験。
お互いに、前を向いて進もうね。
そして、最後に、再び “ 匂いネタ ” なのですが、
夫ひとり暮らしとなったマンションは、
かなりビミョ〜〜〜な “ 臭い ” に包まれていたんです。
臭いの元は、お香と、トイレの芳香剤。
お香を焚く様な夫ではなかったんですが、
以前、帰った時に、ゴミが悪臭を放っていた事もあり、
その臭い消しと、精神安定の為に使っているんだろうね、
… というのが、娘と私の見解。
トイレの芳香剤ったら、
ツンと来るような、
たまらなく生活感のある臭いで、
むしろ入るのがツライ程。
どんどん “ 夫らしい家 ” になって来ている事を実感。
夫と私、違う方向に進んでいることを、
香りが伝えてくれているようでした。。。