自分を楽しむ、50歳のポジティブ離婚プロジェクト

資金ゼロ、シェアハウスでの別居生活6年間を経て円満離婚。へこたれ50代のライフシフト記録です。

この目で見えないもの

突然ですが、、、
私は是枝裕和監督の世界観が好きなんです〜。


映画はもちろんですが、
最近拝見して、更に好きになってしまったのが、
TVドラマ『 ゴーイングマイホーム 』。( 2012年放送 / 関西テレビ )


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リアルタイムでは観てなくて、
最近、ドラマの作品がある事を知って
DVDで拝見したのですが、
是枝監督の遊び心やメッセージが盛り込まれていて、
浅くも、深くも、何度でも、味わえます〜♪


このドラマの中に漂う空気と
今の私のマインドがシンクロしたというか、
子どものままの自分を許してもらえたようで、
とてもほっこりさせていただきました。

ドラマの中に “ クーナ ” という小人が出てくるのですが、
阿部サダヲさんの “ クーナ ” 、
クスッと笑えて、ホント癒されます♪


ドラマの主題歌である
槇原敬之さんの『四つ葉のクローバー』
脳裏に焼きついてしまって、近頃、
歩いている時も、私の中でこの曲がずっと流れてます♪

 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

 この目で見る事ができないからといって、

 そこにはないと決めつけてしまうことは

 夢とか、希望とか、絆とか、愛を、

 この世界にはないと

 決めつけることと同じなんだ

  ※『四つ葉のクローバー』より

 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

このフレーズが大好きです 。



是枝監督が好きな理由は3つあって、

・ストーリーの中に悪者をつくって裁いたりしないこと

・何気ない日常の中にある一番大切なものを描いているところ

・ダイレクトに語らない “ 隠れこだわり ” があるところ


正しさは1つじゃないと思う様になって以来、
ハリウッド的な “ 悪を倒してスッキリ ” 系の
映画には、感情移入できなくなってしまった私。

戦いの中に、家族愛や恋愛が差し込まれていたとしても、
『 悪 は 悪 』としか捉えていない時点で、
“ ちがう! ” と感じてしまう、ひねくれ者の観客です (笑)。


西洋人と東洋人の中に脈々と流れる
DNAみたいなものがあって、

西洋の文化は、『 制覇、君臨、コントロールが強く、
日本など東洋の文化は、『 融合、共存 』が根底に流れています。

ローマ等の石造りの神殿と、
日本にある寺院の木造建築をイメージしただけでも、
その違いは明らかだと思います。

当然、勝ち負けの価値観も違います。
すもうの勝者は、ガッツポーズを取りません。


どちらが正しいというのではなく、
私たちのマインドの中に根づいているものに
気づくのも、大事なことなんじゃないかと。


そして、目に見えない事に関しても、、、。

宗教などを毛嫌いしていながら、
お正月には初詣、子供が産まれたらお宮参り、
お墓参りでは、お線香を上げて「ご先祖様見守って下さい」
な〜んて祈るさま …
これって、海外の方が見たら、宗教行為にしか見えないのでは⁉

自然体で素敵な方ほど、目に見えるもの・見えないものを
自分なりに捉えていらっしゃるな〜と感じています。


また、俳句や短歌に代表されるような、
敢えてダイレクトな表現を避ける…“ 隠す文化 ” も、
日本人らしい “ 粋 ” な価値観ですよね。


是枝監督の作品が、海外で高く評価されるのも、
精神的な豊かさ、奥行きの文化へと移行しつつある
『 今 』という時代の現れなんじゃないかな〜と、
私は感じています。



さて、是枝監督の映画作品では、
歩いても 歩いても』が好きなのですが、
(予告編 → ★)

やはり、家族ほど深いテーマはないと実感!
人生を決定的に左右するものが凝縮されています。

何気ないやりとりの中に、
家族ならではの「愛」や「毒」がちらつくところ、
是枝監督、さすがだな〜と。



自分のDNAに流れるものをもっと自覚して、認められたら、
自分らしい人生設計や終わり方も描けるような気がします。

夫婦や家族との関係づくりも 。。。